【大紀元日本6月29日】「玉の輿に乗れば人生は楽ちん」。そう考える中国の女性はたくさんいるようだ。19日、広東省広州市で行われた富豪18人の花嫁候補に5万人の独身女性が殺到し、倍率3千倍という熾烈な「玉の輿争奪戦」が繰り広げられているという。
この花嫁選抜は独身の億万長者が花嫁を募集するために行われたもので、いわば中国式セレブの「婚活」。参加する富豪はいずれも個人資産が5千万元(約6億7千万円)以上で、今回の選抜に18万元(約240万円)の参加費を投じている。
「玉の輿」に乗るのは、簡単ではない。申し込んだ女性は4回の審査をくぐり抜けなければならない。19日に行われた1次審査では、容姿や気品の審査、心理テストによる性格分析、風水師による顔相や手相の審査、恋愛観や家庭環境の審査が行われた。今後行われる予定の2次審査では教養・才能が問われ、3次では品格、聡明さ、孝行心など良妻賢母の条件を備えているかどうかの審査が行われ、4次では家庭訪問が行われる。
今回の1次審査は、広州市のほか、北京市、上海市、深セン市で同時に行われた。容姿が美しいだけでは合格を勝ち取ることはできない。「ほお骨が高く、アゴが丸く、鼻が長い」という風水師が認めた「夫に幸運をもたらす相」がないと最初の「選抜」で落とされる可能性が高いという。
一方、花嫁を待ち望む富豪18人は平均年齢38歳、大部分が個人資産1億元(約13億円)を超えているという。参加費18万元のほかに、資産や身分を証明する各種証明書の提出が必要だ。プライベートジェットを所有する中国系米国人や、資産数億元の地元不動産王もいる。「恋人になった段階でポルシェをプレゼントするよ」と深センの金融家は約束する。
1次審査に参加した女性はすでに書類審査を通過しており、年齢は20~30歳だという。「玉の輿婚」を望む多くの参加者とは一線を画し、自らが高学歴、高収入の女性管理者や弁護士などの才媛も目立つ。彼女たちは「仕事や自分に磨きをかけるのに忙し過ぎてパートナーを探す時間がなかった」とし、「富豪だからというより、財を築くことはその男性の能力の証。人間として魅力を感じる」と参加した目的を話した。
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