【大紀元日本8月14日】プラス思考、あるいはマイナス思考によって周囲の物事が変化するとしたら、人はもっと自分の心の持ち方に気をつけるのではないだろうか?たとえば、心が憂うつで塞ぎ込んでいる時、人はよく「世の中が灰色に見える」という。最新の研究によると、うつ状態の人は色のコントラスト(色の暗い部分と明るい部分の差)に鈍感になり、本当に世の中が灰色に見えているという。米医学誌Biological Psychiatry(生物学的精神医学)が掲載した。
ドイツのアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクのルガー・テバーズ(Ludger Tebartz van Elst)博士は、うつ病患者40人と健常者40人を対象に、視覚コントラスト感度のレベルを、網膜電図を使って分析した。その結果、うつ病患者は健常者に比べて視覚のコントラスト感度が非常に低かったという。つまり、黒と白を例にすると、うつ病患者の場合は両方の色のコントラストを健常者ほど明確に認識できず、中間色である灰色に見えてしまうという。
さらに、「うつ」の度合いとコントラスト感度のレベルには、相関関係も見られた。うつの症状が重い人ほど網膜の反応が鈍く、コントラスト感度が劇的に低いという結果が得られたという。
日本にも、人間の思考が周りの物質に影響を与えると主張する科学者がいる。日本IHM研究所の江本勝博士のウェブサイトによると、江本氏は94年から水を凍らせて結晶を撮影する技術を考案し、それに関するユニークな実験を行った。江本氏は水に音楽を聞かせる、写真や文字を見せる、気を送る、祈りを捧げるなどを行った後、その水の結晶を撮影した。
すると、「ありがとう」という言葉を見せた水は、六角形の力強い結晶を作ったが、「ばかやろう」という文字を見せた方の水は、結晶構造が壊れてしまい、その形はとても醜くかったという。
特に、「愛・感謝」の文字を見せたときに、水の結晶は最も美しかったという。美しく思いやりに溢れた文字、音、念は、その情報が水にそのまま記憶され、水は美しい結晶を結ぶのだ。
これらの実験結果を見ると、人間の思考と周りの事物は深い関係があるようだ。しかし、現代社会はマイナス思考の物で溢れている。近頃人気のある髑髏(どくろ)の絵が描かれたTシャツや、魔性の強いデザインの服装を身に付けた時、私たちの体にどのような影響があるだろうか?いつの間にか、私たちの「美しさ」に対する見方が変わりつつあるのかもしれない。昔の「醜い、怖い」という感覚が、「カッコいい、面白い」に変わってしまったが、これは本当に人間にとって良い環境なのであろうか。
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