金鉱採掘反対のチベット人、武力弾圧で38人以上死傷か

【大紀元日本8月26日】四川省甘孜(カンゼ)州白玉県のチベット人居住地で17日夜、武力弾圧事件が発生した。現地の金鉱の採掘拡大に反対する百人余りのチベット人が政府役所前で抗議活動を行った際、武装警察が発砲し、参加者3人以上が死亡、約35人が負傷、そのうち5人は重体となった。現地政府の幹部はラジオ自由アジア(RFA)の取材に対し、同事件の発生を認めたが、詳しい説明はしていない。

近年、チベット自治区の昌都(チャムド)地区、四川省の甘孜(カンゼ)州などの地区で、過度の鉱山採掘に反対する衝突が多発している。現地情報提供者によると、地元政府の幹部は金鉱主に買収されて、採掘活動は拡大する一方。今回の事件の発生地・白玉県昌台区は、州内において金鉱が最も密集する地区であり、略奪式の採掘が行われてきた。最近、現地政府はその規模をさらに拡大しようとしている。一方、地元チベット人は政府に対し、採掘を自粛して環境を保護するよう求め続けている。そして、今回、村長は自ら現地政府に請願書を送り、村民100人余りを率いて抗議活動に出た。

ノルウェーのチベット人民間団体が運営するラジオ局「チベットの声」は23日夜、今回の武力弾圧事件を報道し、関係者の証言として次のように伝えた。

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