砂漠ルートの不法移民、死者数激増=米アリゾナ州

【大紀元日本8月30日】今年、アリゾナ州は、全米で最も厳しい不法移民取締強化に向けた同州移民法の制定をめぐり注目を集めた。不法移民の入国阻止に力を入れているものの、経済衰退により失業率が拡大し、大量の不法移民がアリゾナ州南部の砂漠を越えようとしているが、今年の異常な高温のため、砂漠で力尽きる不法移民が激増しているという。

「ロサンゼルス・タイムズ」24日の報道によると、07年、アリゾナ州ピマ郡では218体の遺体が発見されたという記録がある。今年は、現在までに当局が回収した遺体は170体。07年の記録を超えると予想されている。

一部の不法移民は、夏の降雨期間を利用し越境しようとしたが、米国気象局の報告によると、今年7月は気象観測史上、最も熱い夏日が続き、雨期も遅れている。7月の1か月間だけでピマ郡で発見された不法移民の遺体は59体。半数以上の死因は高温によるものであった。7月15日は最悪で、1日だけで7体の遺体が発見されている。この日の最高気温は約108度。66%以上の遺体は判別不可能だった。遺体は白骨化したり、太陽に晒されミイラのように干乾びている。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。