【ショート・エッセイ】 小説から飛び出した主人公

【大紀元日本10月24日】歴史作家が「小説中の人」として描いた人物が広く読者に受け入れられ、いつしかそれが実像のように先行して動き出すという例は、これまでにもいくつかあった。

坂本龍馬へのブーム的人気は、今回を含めると何回目になるのだろう。その火付け役は、言うまでもなく司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(昭和37年6月より産経新聞連載)である。司馬竜馬の欠点を無理に挙げるとすれば面白すぎるということに尽きるが、作者である司馬自身は、実在の坂本龍馬と区別するために小説中での名を「竜馬」にしたという。あくまでも「竜馬」は小説なのである。

とは言え、薩長同盟、大政奉還など歴史上の大仕事を成し遂げた坂本龍馬にあやかろうと、今日の政治家も含めて「竜馬かぶれ」が増えるのは、悪いことではなかろうが、いささか軽薄の感も免れない。口ばかりでなく、せめて坂本龍馬の百分の一でも、公益と天道に則した実績を歴史に残してほしいと願うばかりだ。

▶ 続きを読む
関連記事
錦糸町マルイで開催される台湾グルメフェアから、植物性素材で楽しめる台湾ソース3品を紹介。ご飯や麺、豆腐に合わせやすい“食べる調味料”を試食できます。
卵には、記憶に関わる神経伝達物質の材料となるコリンや、脳を支える栄養素が含まれます。認知機能低下やアルツハイマー病予防との関連を、研究と食事の視点から紹介します。
血糖コントロールでは、食事の内容だけでなく食べる順番も重要です。たんぱく質を先に食べることで満腹感や血糖上昇の緩和に役立つ可能性があり、その仕組みを紹介します。
股関節の痛みは筋肉の弱さやアライメントの乱れが原因のことも。バタフライストレッチ・グルートブリッジ・チェアスクワットなど、自宅で寝ながらできる5種目を理学療法士が解説します
パスポート写真で求められるのは、笑顔よりも「本人と確実に照合できる顔」です。なぜ無表情が基本なのか、顔認識技術や国際基準の背景から、申請で失敗しない写真のポイントを解説します。