【今に伝える江戸百景】 江戸の賑わい今も 浅草・酉の市
【大紀元日本11月16日】歌川広重の『名所江戸百景』の中に、「浅草田甫酉の町詣」と題された1枚がある。
ここはどこかと尋ねれば、なんと江戸は浅草の近く、遊女の里として有名な吉原の妓楼なのである。部屋は、おそらく2階であろう。木格子のはまった窓越しに眺める外の景色。広重の好きな富士山をはるかに望み、晩秋の夕暮れの空を雁が飛んでゆく。
遊女の姿はそこにない。ただ、決して自由の身ではないその境遇を暗示するように、広重は窓の外を凝視する丸い猫を配置している。窓辺にかけられた手ぬぐい、畳の上の飾り簪は、いままでそこに持ち主がいたことを窺わせる。
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