「鳥の巣」設計者・艾未未、身柄拘束される 米政府、「即時釈放」要求

【大紀元日本4月6日】中国を代表する現代芸術家で、北京五輪のメインスタジアム「鳥の巣」を手がけた艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏が3日、北京空港で当局に連行されてから、連絡が途絶えている。それに対し、アメリカやドイツ政府などは艾氏の「即時釈放」を要求し、中国当局の「基本的人権を踏みにじる」行為を批判した。

香港紙・明報は4日、艾氏の香港籍アシスタント・劉艶萍さんの証言を紹介した。それによると、艾氏は3日の8時40分ごろ、香港行きの航空機に搭乗しようとしたところ、税関職員に理由を告げられることなく連行された。艾氏は事前に身の危険を察し、劉さんに香港に入ったら情報を発信するよう依頼した、と劉さんはツイッターで明らかにした。

さらに、劉さんのツイッターによると、艾氏の身柄が拘束されてから約1時間後、警察が北京・草場地芸術区にある同氏のアトリエを捜索し、スタッフ8人を取り調べのため連行したほか、アトリエと住居にあった約30台のパソコンを差し押さえた。艾氏の妻の路青さんは自宅軟禁されており、アトリエ周辺は警察が見張っているため、出入りができないという。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。