空を舞う龍? 台湾北部で竜巻発生

【大紀元日本5月14日】台湾台北市に隣接する新北市新店区で12日、竜巻が発生した。家屋が倒壊し、樹木が折れ、自動車も強い風に飛ばされて多くの被害が出ているが、今のところ死傷者はない模様。台湾気象庁によると、台湾北部の陸地が竜巻に見舞われたのは今回が初めてだという。

台湾紙・蘋果日報(アップルデイリー)によると、「ちょうど前線の接近で大気が不安定になり、午後になって熱対流が盛んになったことから、気流が上へ上昇しようとして竜巻が起こった」という。

目撃者によると、当日午後1時15分ごろ、空に厚い雲がどんどん集まり、ある駐車場の上空に突如、漏斗の形になった雲が現れ地面に垂直に降り竜巻が形成された。また、強い風によって付近のビルの窓がガタガタと振動し、紙やゴミなどが巻き込まれて空中に舞い上がったという。しばらくして、竜巻の力が徐々に弱まってくると、まるで龍が大空を舞っているように見えたという。

(スクリーンショット)

(スクリーンショット)

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今回の竜巻について、台湾の中央大学大気学部・呉徳栄副教授は、「台湾の竜巻は主に広い平地の嘉南平原で発生する。北部の地形はでこぼこして、高層ビルも多く、竜巻は形成されにくいことから、12日の竜巻は珍しい」と話した。

(翻訳編集・余靜)
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