【和のこころ】華道「嵯峨御流」

【大紀元日本5月30日】5月21、22日の両日、兵庫県伊丹市にある、いたみホールで「第25回伊丹いけばな展」が開かれ、嵯峨御流、遠州流、未生流など8流派の100点近い作品が展示された。1階エントランスホールには、ひときわ目を引く8点の大作が並び、5、6階の展示室にも季節感あふれる作品が、あるものは格調高く、あるものは現代的に、それぞれ個性的に生けられ、来訪者を魅了していた。

切り花を器に生けるということに形式が与えられ、芸術に昇華したのは室町時代のことだといわれる。私的空間である寝殿造の居室が、書院造に代り床の間が拵えられ、中国から伝わった書画や器などを飾って客に見せるようになった。そこに形を整えた花、「たて花」が飾られた。足利将軍のもと、阿弥と呼ばれる同朋衆によって、能、狂言、茶、花、庭園などの東山文化が花開いた時代である。

時代が下り、大広間を飾る豪華な「立花(りっか)」から、家庭の客間をかざる「盛り花」、茶室に簡素に生けられる「茶花」などそれぞれの用に応じて形は多様化したが、すべてに共通する「いけばなの心得」は、華やかに飾り立てるのではなく、花の自然な姿、本来の美しさを表出することであるという。

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