【生活に活きる植物】 36・芍薬(シャクヤク)
【大紀元日本6月10日】シャクヤクは中国、シベリア原産で、日本には薬草として伝えられたボタン科の多年草。その花の美しさから、観賞用としても広く栽培されています。大形で白、紅、赤紫色などの花がボタンより少し遅れて5~6月に咲きます。花後は袋果を結び、熟すと裂けて球状の種子ができます。シャクヤクとその近縁植物の根はよく使われている生薬で、主に奈良県で栽培されています。10月頃根を堀上げ天日乾燥します。外皮をつけたまま乾燥したものを赤芍、外皮を取り去って乾燥させたものを白芍と区別しています。
【学名】Paeonia lactiflora
【別名】花の宰相、エビスグスリ
【成分】配糖体(ベオニフロリン)、アルカロイド(ペオニン)、タンニンなど
【薬用効果】シャクヤクは肝に働き、解熱、消炎、止血、利尿の作用があります。また、発熱、腹痛、筋肉痛、生理痛、目の充血等にも有効です。一日量は乾燥物6~15gを煎服します。
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