国連、チベット僧300人失踪を懸念 中国「法律教育を受けている」

【大紀元日本6月13日】国連の専門家チームは8日、中国当局に対して、4月末に強制連行されてから行方不明となった300人余りのチベット人ラマ僧の情報開示を求め、関連した幹部への責任追及も呼びかけている。これに対して中国当局は、これらのラマ僧が「強制連行されたのではなく、法律の教育を受けている」と反論した。

事件の背景は、今年3月、2008年のチベット人抗議活動への弾圧3周年の節目に、四川省アバ・チベット族チャン族自治州のキルティ僧院の一人の若いラマ僧が弾圧に抗議するため、焼身自殺を図ったことである。

BBC(中国語版)の報道によると、この焼身自殺事件が発生したとき、寺のラマ僧たちが当局の救命活動を阻止したという主張に対して、国外のチベット人支援団体は、当局関係者は当時、手をこまねいて傍観していたと非難した。後にこのことがキルティ僧院の一連の抗議活動につながり、4月21日夜、当局が同僧院の僧侶300人余りを拘束した。

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