【大紀元日本7月12日】最近、脚光を浴びてきた不思議な新野菜のアイスプラント。しかし、まだ一般市場には十分に普及されていない。
食感はシャキシャキとした歯ごたえとプチプチ感があり、かすかに塩味がして、レタスとワカメを足して割ったような感覚だ。ヨーロッパや西アジア、アフリカが原産で、(学名:Mesembryanthemum crystallinum)ハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物。日本では、健康志向のおしゃれなレストランやオーガニックなどを扱う食料品店などで売られている。
日本と違って、海外では野菜類を生で頂くのが一般的。ほうれん草やブロッコリー、にんじん、カブなどが、無造作にサラダボールの中に入っていて驚かされる。アイスプラントはアメリカでもまだ一般的には普及されていない。
栄養学的には、リンゴ酸・ナトリウム・カリウムなどのミネラル類、またカロチンが豊富に含まれ、体に良い優れもの。茎や葉っぱに水滴が付いたように光って見える部分は、プラッター細胞と呼ばれている。日本では、最初に佐賀大学農学部が有明沿岸の塩害対策のために植えたのがきっかけで、アミノ酸や抗酸化物質なども植物に含まれている。水耕栽培で害虫に強く、無農薬で育ち、場所も選ばないという。
アイスプラントは塩味がついているので、そのままでも十分おいしく頂けるが、お勧めなのが刺身風にわさび醤油で頂く方法や、山芋とタマゴを組み合わせた山掛け、肉類やソーセージ・ベーコンと組み合わせた油炒めなどがある。アイスプラントの持つ、肉厚のトロリとした触感がたまらない。近い将来、一般家庭のベランダでアイスプラントを手軽に栽培できるかもしれない。そうすれば、日々の野菜不足やミネラル不足を解消できるだろう。
(山崎)
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