【伝統を受け継ぐ】能勢浄瑠璃

【大紀元日本8月5日】能勢町は大阪府の最北端にあり、周囲を500~700mのなだらかな山に囲まれ、緑豊かな土地である。面積のほとんどを山林,田畑が占める。鉄道は通っておらず、商業施設もほとんど目につかない。大阪にありながら、都市の喧騒とは無縁に人々の生活は営まれているようだ。そんな能勢町に200年来、住民によって脈々と受け継がれてきた芸能文化がある。それが能勢浄瑠璃だ。

能勢浄瑠璃の始まりは、江戸時代末期、大阪へ医学を学びに出た杉村量輔なる人物が当時大阪で盛んであった浄瑠璃を習得し、能勢に持ち帰った。竹本文太夫を名乗り能勢の農民の間に広めたという。

能勢浄瑠璃の継承形態は独特である。家元制度を取るが世襲制ではない。現在では、竹本井筒太夫、竹本中美太夫、竹本東寿太夫を加えて、四派で継承している。家元はおやじと呼ばれ、5人前後の弟子をとって、本業の傍ら浄瑠璃を伝授する。その弟子の中から次代のおやじが生まれる。そのおやじがまた、知り合い縁者の中から新しい弟子をとり、彼らに伝承する。こうして、数年でおやじが交代することにより、能勢浄瑠璃の語り手が増えていくのだ。これを「おやじ制度」と呼んでいる。現在、能勢には200人の浄瑠璃語りがいるという。

▶ 続きを読む
関連記事
頭痛は「ただの疲れ」とは限らない。くも膜下出血・急性緑内障・脳出血など、命に関わる危険なサインを早期に見分ける方法と、日常でできる予防策・ツボ押し・食事法を専門家が解説
週に一度の料理が、脳と体を同時に刺激し、認知症リスクの低下につながる可能性があります。家庭料理の意外な力とは。
出会いを広げるはずのマッチングアプリが、知らないうちに心を疲れさせているかもしれません。最新研究から見えてきた、孤独感や不安、自尊心への影響と上手な付き合い方を探ります。
呼吸、水、自然、沈黙など、数分でできる小さな習慣がストレスを和らげる助けに。今日から試せる10の方法を紹介します。
何気なく家の中を歩き回るだけでも、体は喜んでいるかもしれません。軽い活動が健康を支える理由とは。