チベット人抗議参加者ら、最長11年の懲役刑

【大紀元日本3月23日】宗教自由などを求めて焼身自殺するチベット人僧侶が後を絶たない中、中国政府は依然として、チベットへの統制を強めている。中国の裁判所は最近の抗議活動に参加したチベット人11人に、それぞれ3年から13年の懲役刑を言い渡した。罪状は暴力と公共物の破壊だ。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道によると、今回逮捕された11人は今年1月に四川省での抗議活動に参加したという。当時、警官隊が参加者を武力で鎮圧し、3人の抗議者が殴り殺され、複数の抗議者が負傷した。

また、3月20日には、甘粛省甘南チベット族自治州の夏河県ボラ寺で100人以上の僧侶が、人権と宗教の自由を求めるスローガンを叫び、寺から地元政府役所の前までデモ行進した。翌日の21日朝方2時頃、現地の警察が寺に突入して、40数人の僧侶を逮捕した。その情報が広がってから、大勢の僧侶は仲間の釈放を求めて寺内で集まったが、警官隊が寺を包囲したため、寺院を出ることができなかった。

翌日午前11時ころ、逮捕された僧侶が釈放された。

2009年から、すでに30人近くのチベット人が、宗教の自由やダライ・ラマ14世の帰還などを求めて、中国政府の統制政策を抗議するため焼身自殺を図っている。

 (翻訳編集・叶子)
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