「植物人間」江沢民の動きが活発 政局への影響力アピールか

【大紀元日本5月18日】すでに植物人間状態だと伝えられている前国家主席の江沢民は3月から5月にかけて、メディアの露出が多くなっている。先月行われたとされるスターバックス会長とのツーショット写真は、真偽が疑われていたが、合成写真と判定された。大紀元が北京の情報筋から入手した情報によると、一連の動きは元国家副主席・曾慶紅らによるもので「江沢民の政局に対する影響力が健在している」とアピールするためだという。

大紀元は3月26日に信頼できる情報筋の話として、「江沢民はすでに植物人間状態だ」と報じた。

しかし、その直後の30日、元深セン市党委書記の黄麗満の話として、海外の華字ニュースサイトは「江沢民は26日には自宅で書道の練習をしていた」と報じた。黄麗満はかねてから江沢民との親密関係が噂されている。

そして、4月17日にはインタネットで「江沢民が薄煕来の職務停止決定を承認、胡錦濤が第18回党大会で完全引退を迫られている」との情報が流れている。

さらに21日、「江沢民がスターバックス会長ハワード・シュルツ氏と会談」の情報が海外メディアに伝えられた。その二週間後の5月7日、決定的な証拠と思われるツーショット写真が掲載された。

ほかにも、「江沢民が軍幹部を接見した」、「江蘇省泰州空港の題字を書いた」などが報じられている。

しかし、いずれも海外メディアが報じたもので、国内メディアには江沢民に関する報道がなく、外交部及びスターバックスの上海本部もコメントを拒否した。ハワード・シュルツ会長との写真について、中国撮影家協会の専門家が鑑定したところ、同写真の江沢民の頭部が異なる時期に撮影されたものに換えられていることや、首及び喉部分の赤い斑点、襟の縁あたりの映像、足元の影などから判断し、合成写真であると判定された。

北京の情報筋によると、江沢民派の重鎮である周永康への調査が党政治局拡大会議で決定されたことを受け、曾慶紅をはじめとする江派は秘密裏に会議を開いたという。会見写真及び泰州空港の題名に関する報道はいずれも、政治局拡大会議の後に流されたものだという。

江沢民が1999年7月に法輪功を弾圧開始したことに対して、当時の上層部メンバーである朱鎔基、李瑞環、胡錦涛、温家宝らは消極的な態度を取っていた。

一方、江沢民、曾慶紅、周永康らは「天安門前焼身自殺偽装事件」、「法輪功学習者への臓器狩り」など、法輪功への弾圧の中で犯した大罪が追及されないよう、薄煕来重慶市元トップを政法委書記の座に付かせ、次期最高指導者の習近平を落とす計画を企んだ。しかし、王立軍氏の米領事館駆け込み事件が発生したことで、計画が頓挫してしまった。

同情報筋によると、江沢民の動きを、海外メディアを通じて報じさせた目的は、海外からの逆輸入情報により党内幹部らを惑わし、江派の実力を信じ込ませるためだという。これにより、周永康への調査を決定した胡錦濤主席に圧力をかけようとしている。

(記者・林鋒、翻訳編集・余靜)
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