アムネスティ、法輪功学習者の緊急行動を要請

アムネスティを動かした300人陳情書(大紀元)

【大紀元日本6月7日】300人による陳情書はついに、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルを動かす事態となった。アムネスティは5月31日、陳情書で釈放を求められた法輪功学習者の王暁東さんと妹の王暁美さんを救出するための緊急行動要請書を発表した。

同要請書は、監禁されている2人は拷問や他の迫害に直面する危険性があると指摘、中国当局に2人の釈放を求め、国際社会に対して支援を呼びかけた。

さらに、2人は無実で、ただ法輪功を修煉し、個人の自由を表現しただけで強制連行されたとも記された。

河北省泊頭市在住の教師である王暁東さんは法輪功関連の資料を所持したとして、2月25日に自宅で逮捕された。妹の王暁美さんは兄の釈放を求める請願書を作成し、住民300世帯は請願書に署名した。村の共産党委員会も事実関係を証明するための印鑑を押した。

一部の情報によると、請願書は党の指導部で回覧され、法輪功弾圧に反対する民意は指導部に大きな衝撃を与えたという。のちに村民は当局に署名の撤回などを強要された。

王暁美さんは兄が受けた迫害の事実をまとめた公開状をも作成、インターネットで公開した。彼女も現在、当局によって身柄を拘束されている。

アムネスティは国際社会と個人に対して、中国語や英語などで中国当局に対して、直ちに無条件に2人を釈放すること、2人が拷問・虐待されないこと、自らの意思で弁護士を選定することを求めるよう呼びかけている。

また温家宝総理や、河北省の張慶偉省長、泊頭市の謝栄珂市長宛の連絡住所や電話、手紙、電子メールなどを同要望書に記載し、上記の訴えに同意し、その意思を示すよう国際社会に広く呼び掛けている。

 (翻訳編集・叶子)
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