中国食糧備蓄庫で火災 腐敗隠滅の放火か

【大紀元日本6月7日】黒龍江省にある食糧備蓄庫で5月31日、火災が発生した。倉庫側は、火災の原因について、「配電盤のショート」であると発表しているが、世間やメディアからは、火災は食糧備蓄に絡んだ汚職の証拠隠滅のための放火によるものではないか、と疑惑の目が向けられている。

火災が発生したのは、中国国有食糧備蓄企業・中国儲備糧管理総公司(以下・中儲糧)直属の黒龍江省林甸倉庫である。同倉庫は敷地面積が22万平方メートルで、火災発生時の備蓄食糧は14万トンだとされている。

火災原因に対する不信感は火災発生のタイミングによるものが大きい。火災発生の4日前、5月27日、腐敗を取り締まる中央規律検査委員会の監察チームが中儲糧に入り、査察をはじめたばかりであった。それまでに、国家審計署(会計検査院に相当)が中儲糧の帳簿外倉庫の存在を摘発しており、しかも、その直属倉庫は「独立法人であり、権限が非常に大きいために管理監督をあまり受けておらず、好き勝手にやっている」と政府系・光明網は火災後に指摘した。同サイトはさらに、「中儲糧に潜む大ネズミと米虫を探し出すべきである」と、火災と腐敗の関係をほのめかした。

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