【ぶらり散歩道】ー長野篇ー 松代藩の旧樋口家住宅と旧白井家表門

【大紀元日本7月18日】2回目の松代行は、梅雨の合い間だった。JR長野駅から松代行きのバスで30分、八十二銀行前で下車して歩いて3分で旧樋口家住宅に着いた。松代城のすぐ東南に位置し、大手門に近い殿町は上級武士が多く住む武家屋敷町だった。新御殿(真田邸)のそばにある樋口家は、藩の目付役なども務めた家柄で、江戸時代末期の禄高は230石をもらっていた。敷地面積は2131.63㎡(約646坪)。

移築された表門を入ると、木造平屋建で屋根は寄せ棟造り、茅葺の手入れの行き届いた主屋(139.91㎡)が建っていた。1862年(文久2)に修理された記録があるので、その時期より前の建物といわれている。南側の庭は、江戸時代は畑として使われていたようであるが、現在は中央に池があり、泉水路が東西に流れているのどかな風景に変わっている。

真田邸の長い白壁がある道を歩いて行くと中の辻にぶつかり、ここを左折すると、旧白井家表門が目の前だった。白井家は松代藩の中級武士で、禄高100石、元方御金奉行、御宮奉行を務めていた。1846年(弘化3)に建てられた表門は三間一戸門形式の長屋門で、間口は20mと目を見張るほど長い。門の内側に無料案内休憩所があり、松代文化財ボランティアの会の方々が、湯茶の接待や近辺の文化財の案内をしてくれた。知識も話題も豊富なボランティアの方々の巧みな話術に、楽しいひと時を過ごさせていただいた。机上の花から、ボランティアの心意気が伝わってきた。松代を去る時、小雨が降り出した。

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