【大紀元日本9月26日】最近の医学の研究結果によれば、母の愛はただ感情の感受だけでなく、子供の大脳の構造を変える力を持ち、より多く母の愛情を受けた子供は大脳の海馬がより大きいという。海馬は大脳の重要な部分であり、学習や記憶、行動が密接に関係している。
ワシントン大学のジョアン・ルビ博士の研究チームは一連の実験研究を行ない、脳の海馬の大きさは幼児時期に受けた愛情に関係し、より多くの関心と愛情を受けた子供はその海馬がより大きい。また、成長してから、学業、仕事及び社交において関心と愛情をあまり受けてない子供より、優秀な表現が現れることが分かった。この研究結果は「米国国家科学院雑誌」に発表された。
一方、カナダのマギル大学神経学のマイケル・ミニー教授の研究チームは動物(マウス)実験で研究した結果、母の愛情は子供の大脳の遺伝子発現を改変できることが分かった。しかもこのような遺伝子発現の改変は持続的なもので、次世代に遺伝し、大脳の海馬の部分により多くのストレス受容体を形成する。そこで身体のストレスに対する障害が軽減し、子供はよりのびのびと成長できる。
同時にこれらの研究結果から、母の愛情の「質」は愛を表現する「量」よりもっと重要であることが分かった。母と子供の間の愛情あふれる交流は子供の社交能力と知力発育に対して効果的に影響を与えることができる。つまり子供にとって、母と一緒にいる時間の「量」より、一緒にいる時に受けた愛の「質」がもっと重要である。
(翻訳編集・藤本)
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