「体制から恩恵を受けた人ほど党に批判的」 政府系メディアが調査

【大紀元日本9月16日】8割を超える中国の市民は現在の社会が「不健康」だと思っていると、共産党機関紙・人民日報系雑誌『人民論壇』のアンケート調査で明らかになった。社会の健康度について行われた同調査は「信仰の欠如」、「他人に対する冷淡さ」、「信頼の危機」、「ネット依存症」、「富を見せびらかす」、「自虐の心理」などの現象が横行し、社会が病んでいると指摘した。

8015人の参加者は社会の健康度を10点満点で評価し、点数が高いほど健康的である。その結果、82.1%の人は合格ラインの5点以下の点数をつけた。6点以上と評価した人はわずか17.9%にとどまっている。

同調査はさらに、「自虐の心理」について「共産党を批判し、体制に恨みを持つ」と定義し、「体制から恩恵を多く受ける体制内の人ほど、党を強く批判している」と付け加えた。共産党の宣伝機関だけあって、この定義付けにネット利用者を中心に批判の声が上がっている。

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