香港デモ、 反占拠派による記者暴行事件多発 複数メディア「もう取材しない」

【大紀元日本10月27日】香港での民主化デモの道路占拠に反対する「反占拠派」が25日夜、現場で複数の取材関係者に暴行、負傷させる事件が明らかになり、メディアは警察の取り締まり不備を批判し、犯人の逮捕など厳正な対応を求めている。

反占拠派はこの日の夜、占拠現場の一つ「モンコック」(旺角)で「警察の法執行を支持」という集会を開いた際、取材中の香港無線テレビ(TVB)の3人が、同派メンバーから中国共産党の定番常用語「走狗」、「漢奸」(裏切り者、外国の手先)などと罵られ、殴る蹴るの暴行を受け、取材用カメラを一時強奪された。TVBのニュースはその一部映像を放送。被害者全員が体に多数の傷を負い、病院で検査を受けたという。

事件後、TVB報道部は梁振英・行政長官と香港警察トップ宛ての公開状で、上記の事実関係を明記した上、加害者らを阻止、拘束しなかった警察の現場対応を批判し、犯人の逮捕を求めている。

同現場では香港ラジオ放送局の女性記者が地面に倒されて腰などを蹴られ負傷したとして同放送局の労働組合も声明文を発表、今回は民主化デモ現場での同放送局取材班に対する3度目の暴行事件とし、犯人の逮捕を強く要求した。

香港記者協会の発表によれば、これまでに同占拠現場で延べ24人の報道関係者が暴行をうけ負傷した。

事件後、上記二社のほか、親民主派の「蘋果日報(アップルデイリー)」なども関係者保護の対策として、今後反占拠派活動への取材を一時中止すると表明した。

(記者・莫森、翻訳編集・叶子)
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