香港デモ 学生リーダーらハンストに突入

【大紀元日本12月2日】香港長官選挙制度の民主化を求めるデモで学生団体「学民思潮」のリーダー黄之鋒氏(18)ら3人が2日、無期限のハンガーストライキに突入すると宣言した。香港政府との対話再開を求めるためとしている。

2カ月間にわたり道路占拠を続けてきた学生ら民主派は背水の陣に立たされている。1日に警官隊とこれまで最も激しい衝突が起きたばかり。

11月26日、占拠拠点3カ所のうち、モンコック(旺角)で警官隊の強制排除が行われ、黄之鋒氏を含む100人以上が一時身柄を拘束された。これにより事実上この拠点を失った。

これを受け、11月30日夜から学生ら民主派は「政府本部庁舎を包囲する」という新たな抗議行動に踏み込んだが、警官隊と衝突して参加者らが負傷し、1日までに52人が逮捕された。別の学生団体の代表は「包囲で政府機能をマヒさせるとの目標は達成できず、計画は失敗した」と話した。

香港高等法院(高裁)は1日、最大の拠点で政府庁舎が集まる金鐘(アドミラルティ)地区の幹線道路の一部についても占拠禁止命令を出した。梁振英長官は同日の会見で、近いうちに強制排除を行うことを示唆した。

もう一つの拠点である銅鑼湾(コーズウェイベイ)では、テントなどに残るものの参加者が激減した。

こうした状況下で、3人がハンガーストライキを敢行した。黄氏のほか、他の2人は高校3年と大学1年の女子学生。

3人は1日、金鐘の占拠現場で宣言を読み上げ、「授業ボイコット、道路占拠、政府との対話。成す術を全部講じたが、政府側は我々の訴求に耳を傾けることはなかった」と批判し、「乱世に生まれ、重責を背負っており、代償を払うことにちゅうちょしない」「体も心も疲れ果てたが、自分たちの未来は自ら守る」と決意を語った。

(翻訳編集・叶子)
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