不穏な動きが続く江沢民元主席の身辺 腹心が新たに失脚か

【大紀元日本1月26日】香港紙・信報は賈廷安・中国人民解放軍総政治部副主任(上将)が23日、当局に身柄を拘束され調査を受けていると報じた。江沢民元国家主席の腹心だった同氏が失脚すれば、江氏が摘発される可能性が一段と高まる。

賈氏は上海市長だった江氏の秘書を務め、江氏の出世とともに中央総書記秘書、軍事委員会秘書などを歴任。のちに人民解放軍上将位が授与された。改革志向の月刊誌・炎黄春秋の最新号に掲載された記事は汚職などで2006年に無期懲役判決を受けた王守業・元海軍副司令官(元中将)の「後ろ盾」が、江沢民国家主席(元中央軍事委員会主席)の元秘書、賈廷安・軍総政治部副主任(上将)だったと示唆し、話題を呼んでいる。中国メディアが現役高官の暴露記事を掲載するのは極めて異例で、江元主席の影響力の低下が指摘されている。

江元主席の身辺にこの頃、不穏な動きが続いている。北京青年報の微信(ウィーチャット)オフィシャルアカウントで19日に掲載された記事は江氏の長男である江綿恒が「人生で演じた様々な役」をおさらいにした。記事では、長男は投資コンサルタント会社である上海聯和投資有限公司の代表を務め、航空、電信、科学技術など幅広い分野でビジネスを展開すると同時に、政府シンクタンクの中国科学院の副院長の肩書も持つなど江氏の威光をバックに成功を収めたと書かれた。今年1月、長男の江綿恒氏が「年齢が理由で」中国科学院の上海分院長から退任し、江沢民勢力の衰退が加速するとみられている。

周永康前最高指導部メンバーの失脚が公式に発表される前も、歴代の秘書が逮捕され、中国メディアに周氏とその一族の経歴や腐敗ぶりを詳細に紹介する記事が掲載されていた。同じ構図を見せている中、江元主席一族の汚職疑惑に対する調査はすでに始まっているとの見方が浮上している。

(翻訳編集・江音)
関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。