【大紀元日本2月9日】伝統文化の回帰を掲げてワールドツアーを展開する神韻芸術団。中国当局が弾圧する気功集団・法輪功が主体となり、中国共産党理念に反する芸術公演であるため、これを好ましく思わない中国政府は米国など海外でも様々な手法で公演妨害を行っている。
米国ミズーリ州セントルイスのピーボディ・オペラハウスで1月30日、中国領事館関係者が来訪し神韻公演の中止を要請したと関係者への取材で明らかになった。劇場管理者は中国当局の要請を拒否した。
その数日後、神韻公演が予定されている米国2都市の司会者の自宅に強盗が押し入り、パスポートとコンピュータを盗まれる被害にあった。「強盗事件と公演中止要請という2つの出来事は繋がっている」とこの司会者は述べ、中国の在外公館を通じた「嫌がらせ」だと大紀元の取材に答えた。
このオペラハウスでは2月20日~22日までセントルイス神韻公演が予定されている。劇場管理者は神韻公演司会者のペン・スーさんに「公演が開催されれば中米関係に傷がつくと、中国領事館関係者から警告を受けた」と電話で話した。
2014年11月には、日本の神韻公演予定劇場である東京文化会館(東京・上野、4月18日~21日公演予定)にも、中国大使館から電話や直接訪問などで公演中止要請があった。劇場関係者は「日本には表現の自由がある」とこれを受け入れていない。
スーさんは、中国共産党がプロパガンダとして創りだした嘘の中国文化ではなく、神韻が伝える伝統的な中国文化が世界中に広まることに嫉妬と怒り、恐怖を抱いている、と語る。
司会者宅に強盗事件
米国ミズーリ州の神韻公演中止要請から3日後、ウィスコンシン州マディソン郡で同州2都市の公演司会者を務めるルーシー・グァンさん宅に強盗が入り、ノート型パソコンと、最近取得した米国パスポート、古い中国のパスポート3冊が盗まれる被害に遭った。グァンさんは同州法輪大法学会理事長も務めている。
長らく通信企業に務めるグァンさんは、パスポートとパソコンの窃盗について「中国公安当局は神韻公演の妨害に使うだろう」と推測する。パソコンには中国大陸に住む家族や親戚とのやりとりが記録されている。また現地神韻公演に関する他の関係者との計画進行作業の記録も多く残されていた。
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