【儒家故事】 孔子と弟子の問答

【大紀元日本5月18日】子夏孔子に聞いた。「顔回は、どのような人ですか」

孔子は、「顔回は人として正直であり、この点では私より優れているのだ」と答えた。

子夏は聞いた。「子貢はどのような人ですか」

孔子は、「子貢は人として機敏であり、この点では私より優れているのだ」と答えた。

子夏は孔子に聞いた。「子路はどのような人ですか」

孔子は、「子路は人として勇敢であり、この点では私より優れているのだ」と答えた。

子夏は孔子に聞いた。「子張はどのような人ですか」

孔子は、「子張は人として慎重であり、この点では私より優れているのだ」と答えた。

そこで子夏は立ち上がり、孔子に聞いた。「ではなぜ、この四人は先生の弟子になるのですか」

孔子は答えた。「今から説明しますので、座りなさい。顔回は正直だが融通がきかない。子貢は機敏だが屈辱に耐えられない。子路は勇敢だが退却することができない。子張は慎重だが皆と解け合わない。一方、私は、この四人の特長を同時に持ちつつ、融通をきかせるのだ。だからこそ、彼らは私を師として選んだのだろう」

 (翻訳編集・蘭因)