人の死を予知できる猫

【大紀元日本7月22日】米国ロードアイランド州プロビデンスの老人ホームに、セラピー目的で飼われているオスカーという名前のネコがいる。このネコはなんと、人間の死を予知できるという。

今年10歳になるオスカーは、2007年から人の死を予知するようになり、現在までに100人以上の死を正確に予知している。オスカーは普段、好んで人間に近づくことは殆どなく、触られたり抱かれたりするのを嫌がる傾向にある。しかし時折、自ら入居者のベッドに上がって身体に密着し、自分を触らせたり抱かれたりする時がある。その場合、オスカーが近づいた入居者は皆、数時間後に亡くなってしまうという。

入居者の死亡時にオスカーが部屋にいることは、ほとんどの場合問題はなかった。しかしある時、家族の要請で部屋から追い出されると、オスカーはドアの前をうろつき、抗議の鳴き声をあげた。その後オスカーは、入居者が亡くなるまでその人のそばにつき、死亡すると静かに部屋を出るようになった。

このようなオスカーの特異な行動により、老人ホームのスタッフは新たに特別なルールを設けた。それは、オスカーが入居者のそばにいる場合は、入居者に死期が迫った可能性があるとして家族に連絡する、というものである。

オスカーは何故、人の死を予知できるのだろうか。その理由ははっきりと分かっていないが、「細胞が死滅する時に放出されるケトン体の匂いを、オスカーが感じているのではないか」と研究者は推測している。

(翻訳編集・金谷)