資金流用が疑われるナジブ首相の辞任を求め、集結したデモ参加者ら=クアラルンプール (Photo by Charles Pertwee/Getty Images)

マレーシアで5万人デモ 首相に辞任要求

マレーシアの首都クアラルンプールで29日、約5万人がデモを行い、資金流用が疑われているナジブ首相の辞任を求めた。

米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、7月にナジブ氏がトップを務める政府系ファンドから約7億ドル(約850億円)が個人口座に不正に流れた可能性があると報じた。これに対し、ナジブ氏は疑いを否認しており、個人の口座に入った資金は中東からの寄付だと主張。疑惑を報道した経済紙2紙を3カ月の発禁処分とし、さらには、疑惑への追及で対立したムヒディン副首相を解任した。これらの強引な手法に対して国民の反発が高まっている。

デモは政治腐敗の撲滅を求める市民団体「ブルシ(清廉)」が呼びかけ、30日夜まで続く予定だ。

(翻訳編集・中張 法子)

関連記事
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。
11月18日、アメリカとフィリピンは軍事情報共有協定を締結し、両国の防衛関係を強化して中国共産党の脅威に共同で […]
サッカー日本代表は19日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選で中国と対戦。3-1で勝利したが、「アウ […]