香港市民、共産党を敵視 サッカー試合でも「国家」にブーイング

ワシントン・ポストは、「香港市民は中国共産党の統制に苛立ち、大勢の中国人がもともと混みあう都市に入ってくるなどの文句を言っている」と報道した。こういったマイナス面の気持ちがサッカー試合の時にも顕著に表れた。

今夏、ワールドカップ予選で香港はブータンやモルディブとの試合中、香港サポーターは流れる中国国歌にブーイングし、「ここは香港だ(中国ではない)」などと叫んだ。FIFA(国際サッカー連盟)は、香港チームを代表する歌として中国国歌である「義勇軍進行曲」を流すことを決定した。

9月8日、香港で2018年サッカーワールドカップ・アジア地区予選の香港代表対カタール代表の試合が行われた。そこでまた香港サポーターがブーイングし、ゴミを投げ入れる騒ぎが起きた。FIFAは10月5日、香港サッカー協会に5千フラン(約61万円)の罰金を科すとともに、ふたたび騒ぎが起きた場合、さらに重く処罰すると警告した。

香港サッカー協会会長の梁孔徳氏は、「すべてのメディアを通して、ブーイングをやめるよう呼びかける」と話した。

昨年、中国共産党政府に抗議し、香港で民主選挙を求めて数万人のデモ隊が道路を占拠し、数週間にわたり座り込みをした。それ以降、両岸問題はさらに悪化した。

9月、中国チームと香港チームは練習試合を行った。香港チームのキーパー・葉鴻輝氏は、中国チームのリーダー・鄭智氏の顔に唾をかけられ、葉氏は犬だと罵った。鄭氏はこのことを否定したが、双方のいがみ合いが垣間見える。

  (翻訳編集・玉心澄)

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