沖縄発の米艦 強襲揚陸艦トリポリの可能性 中東へ移動

2026/03/18 更新: 2026/03/18

米国の兵力を多数搭載した軍艦が沖縄から中東へ向かっている。米CNNは17日、海事追跡データに基づき、この軍艦がシンガポール沖のマラッカ海峡に接近していると報じた。

CNNによると、この軍艦は米海軍の強襲揚陸艦「トリポリ」であり、同日午前には南シナ海南西の縁辺に到達し、シンガポール方向へ航行している。

通常、米軍艦は任務遂行中、自動識別装置(AIS)信号を停止して秘匿性を維持するが、シンガポール周辺のように海上交通が極めて密集する海域では、安全航行のため信号を作動させる。

事情に詳しい複数の米政府当局者3人は、この艦に沖縄駐留の米海兵隊第31海兵遠征部隊(31st Marine Expeditionary Unit)が搭載されている可能性が高く、兵力は約2200人に上ると明らかにした。第31海兵遠征部隊は即応部隊に属し、米国防総省の命令を受けて中東への展開に向かっている。ただし、米側は今回の具体的な展開先や任務内容については明らかにしていない。

編成上、海兵遠征部隊は通常、指揮部、地上戦闘部隊、航空戦闘部隊、後方支援部隊の4要素で構成され、海上から迅速に兵力を上陸させる能力を持つ。過去には撤収作戦や強襲揚陸、緊急軍事任務などに投入され、一部は特殊作戦能力も備える。

また、船舶追跡サイト「MarineTraffic」のデータによると、識別情報が明確でない米軍艦1隻が3月11日に日本・沖縄を出航し、南シナ海を通過して、17日午前には時速約22マイルでシンガポールに接近している。この艦が「トリポリ」である可能性が高い。

「トリポリ」は日本・佐世保港を母港とし、全長約850フィート、排水量約4万5千トンで、小型空母に近い規模を有する。艦上にはF35ステルス戦闘機、MV22オスプレイ輸送機、各種揚陸艇を搭載し、部隊を迅速に上陸させることが可能である。

通常、「トリポリ」は強襲揚陸群の中核艦として、「ニューオーリンズ」や「サンディエゴ」などの艦艇と行動を共にするが、現時点で公開されている追跡データでは、これらの艦艇が同時行動しているかは確認できていない。

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