寛容な心に涙した泥棒

東漢の時代、名士・陳寔(ちんしょく)は自分を厳しく律し、機会を見つけては自ら手本を示し、子供たちを教育していた。

大洪水に見舞われた年、多くの村は深刻な被害に遭った。田んぼが流され、大勢の人が飢饉に見舞われ、流民が溢れた。やがて動乱の世となり、盗人が横行した。

ある夜、陳氏宅に入った泥棒は人の気配を察すると、とっさに大黒柱に登り、大梁(おおばり)にへばりついて身を隠した。

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