古代中国の物語
隣国のスイカを育てた農民
戦国時代、魏国と楚国をまたぐ地域ではスイカの栽培が盛んだった。魏国のスイカは成長が早く、大きくて美味なのに対し、楚国のものは成長が遅く、小さい実しか収穫できなかった。その原因は、魏国の農民たちが勤勉でスイカ作りに精を出している一方、楚国では水さえあまりやらないほど怠けていたからだった。
楚国の県令(今でいう知事)は農民に対して、畑仕事をきちんとするよう厳重に注意した。厳しい指摘を受けた楚国の農民たちは、魏国のスイカと比較されたからだと愚痴をこぼし、しまいにはその不満の矛先を魏国の農民たちに向けるようになった。
「魏国のやつらのせいだ」「そうだ、そうだ!やつらのスイカがまずくて、こんなに大きくなければ、俺らも厳しく注意されなかった」「どうにかしなくてはならない」と楚国の農民たちは口々に不満を訴え、自分たちのことを顧みることもせず、議論すればするほど腹を立てた。
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