「パナマ文書」の漏洩元、パナマの法律事務所、モサック・フォンセカ (Mossack Fonseca) が入居している建物  (ED GRIMALDO/AFP/Getty Images)

中国「パナマ文書」流出をめぐる習・江両陣営の攻防

「パナマ文書」の流出で最高指導部の半数以上に汚職・不正蓄財疑惑が持ち上がった中国。このほどスイス連邦のシュナイダー・アマン大統領が習近平国家主席の招きで訪中した際、李国強首相、習近平国家主席と相次いで会談し、腐敗撲滅への協力について言及した。このことで、スイス銀行が北京側に対し何らかの秘密情報を開示するのではとの憶測を呼んでいる。「パナマ文書」の流出は習近平政権に難題を押し付け失脚を狙う江沢民派の策略という見方がある中、今後習陣営が、江沢民前主席がスイス銀行の秘密口座に隠し持つとされる巨額の不正資産を白日の下にさらし、反撃に出るかと注目が集まっている。

 スイス銀行に反腐敗の支援を要請

4月7日から3日間で行われたアマン大統領の訪中期間中、李克強首相と習近平国家主席はそれぞれ7日と8日に相次いで同大統領と会談した。

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