3日間にわたる神韻2016年世界ツアー東京公演は、残すところ26日のみとなった。24日、25日の公演はほぼ満席。観客席からは、男性ダンサーのダイナミックな動きにどよめきが起き、優雅にゆれる色鮮やかな女性ダンサーの衣装にため息が聞かれた。これまでの公演の鑑賞者に感想をうかがった。
女優「心や目を楽しませる芸術の集大成」
女優で日本舞踊講師、着物デザイナーの尾上博美さんは、24日の公演を鑑賞。ダンサーの動きは「きめ細かく、かつエネルギーに満ちている。高難易度の動作を難なくこなしていて、感動した」と賞賛。
神韻の舞台は、背景を全面CGスクリーンとし、オーケストラ演奏とダンサーの動きに呼応する。舞台表現は「心や目を楽しませる芸術の集大成」と例えた。
スピーディに展開する演目にあわせて、ダンサーたちは可憐さ、優雅さ、ひょうきんさ、神や仏の荘厳さなど、舞踊を通じてさまざまな表情を見せる。尾上さんは「ダンサーは厳しい鍛錬が必須。すべての細部なところまで、心を打った」と述べた。
ロータリー会長「相手の幸せのために、誠実と善良、寛容さを」
大阪西ロータリークラブ木越正司会長は、22日の大阪公演を鑑賞した。演目で示したように「私たちはみな天上から来たため、(天国のような)素晴らしさを求めている。日本も伝統的価値観を失ってはならない」と、力を込めた。
木越会長はこのたび、友人から「見逃せない舞台」との勧めで、会場へ足を運んだ。「友人の言っていた意味がわかる。たいへん貴重な体験だった」と話す。
木越会長は、神韻が人生観や考え方にも良い影響をもたらすものと考えている。「人は、自分の世界で浸って自分のことだけを行うのではなく、相手の幸せのために、誠実と善良、寛容さを保つよう努力し、多くのことを学ばなければならない。この公演で深く感じた」。
神韻はダンス技術や衣装、CGスクリーンという表面的に見える美しさのみならず、人の内面に訴えて心をふるわせる舞台。「神韻には神の要素があり、(団員の)信条が反映されている。精神的なエネルギーがある」と木越会長は述べた。
(翻訳編集・佐渡道代)
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