100台のカメラをホームレスに イギリスでユニークな募金

お金を集めて困っている人に寄付するだけでは、後に続かない。そこで、ホームレスのアーティストを支援するイギリスの団体「カフェ・アート」がユニークな方法を考えた。

100台のインスタント・カメラをホームレスに配り、彼らに「私のロンドン」というテーマで写真を撮ってもらった。2,500枚の写真のうち、最終選考に残ったのは20枚。ホームレスの視点で撮影した都会の景色は斬新で、人気も上々。優秀作品を集めて作成したカレンダーの売り上げは9,000ドルに達し、芸術家をめざすホームレスへの支援金にあてられる。

カフェ・アートの目的の一つは、ホームレスたちの精神的な自立だ。彼らはカメラを手にして街を歩くうちに、自信を取り戻していくという。創立者の一人、ポール・ライアンさんは、「彼らが変わっていくのを見ました。このプロジェクトが、彼らを変えていったのです」と話している。

カレンダーの表紙(ROL; cover of calendar)

 

私の所有しているすべてと生活(Everything I Own or Bags of Life, Strand, by David Tovey)

 

並ぶ電話BOX(Telephone Row, Lincoln’s Inn, by XO)

 

彩色フェスティバル(Colour Festival, Olympic Park, by Goska Calik)

 

私の影(Shadow of Self, Hyde Park, by Goska Calik)

(翻訳編集・郭丹丹)