「千里の道は一歩から」という格言があります。一人の僧侶が、一歩を積み重ねることで17年間の旅路が可能であることに気がつきました。この若い僧侶の名は「玄奘」または「三蔵法師」として知られ、「唐僧」としても 親しまれています。冒険に満ちた取経の旅の史実から、伝奇小説『西遊記』が生まれました。小説の中で玄奘は、唐の皇帝・太宗の要請でインドへ渡り、仏教の経典を持ち帰りました。
観音菩薩のはからいで、孫悟空、猪八戒、沙悟浄、白龍馬が伴うことになりました。彼らに身を守ってもらえますが、試練は自分自身で乗り越えなければなりません。ある時、美しい女王から求婚されます。女性だけが居住する土地を治め、 富と快楽を享受できる生涯が約束されていました。しかし、己の道を揺るぎなく歩むと決めた三蔵法師は、丁重に断り、取経への旅を続けました。
三蔵法師は、9 x 9=81の試練と魔難を乗り越え、取経という貴い使命を忘れることなく、肉体的にも精神的にも向上を続けます。このため、三蔵法師は信心深く献身的な人物の象徴となりました。
三蔵法師が乗り越えたひとつ一つの物語には、異なる教訓と道徳が示されています。神韻の演目ではこれまで様々なエピソードを舞台で紹介してきました。
(神韻芸術団フェイスブックより)
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