珍現象

お化けのような巨大な花が満開 不吉な予感?

インドネシアの珍しい巨大な花「ショクダイオオコンニャク」がアメリカでぞくぞくと咲いていると話題になっています。強烈な腐臭を放つことから、「死体花」(Corpse Flower)とも呼ばれるこの花が咲くのは6年~7年に一度で、たったの二日間だけ。最近では、アメリカのインディアナ州やフロリダ州、ワシントンDC州など各地で開花しています。

ウィスコンシン大学マディソン校の報告によると、1990年代の中ごろから死体花の開花が増え、ドイツやイギリスなどで同時に開花する現象が見られました。また、2007年にはアメリカで3か月間に9株が開花し、話題になりました。この花が放つ強烈な悪臭は、受粉を助ける甲虫を集める作用があり、その臭いはリンバーガー・チーズ(悪臭で有名なチーズ)、腐った肉、また吐瀉物(嘔吐および下痢によって体外に排出された物)のようだとも言われています。

不吉な名前のため、この花の開花に不安を抱く人もいるようです。世界の珍名所を紹介する米国のウェブサイト、アトラス・ オブスキュラ(米国)のジェシー・ガイ・ライアン氏(Jessie Guy-Ryan)は、「世界の死体花が大がかりに、人間に臭い試練を与えようとしていると考えるのは、決してありえない話だとも言えないでしょう?」とコメントしています。

2013年7月22日、花をつくような悪臭が特徴のショクダイオオコンニャク。
ワシントンDC州アメリカ植物園で(Karen Bleier/AFP/Getty Images)

 

(翻訳編集・郭丹丹)