国連がある面白い統計を発表しました。現在から過去に遡って300年の間、世界における素晴らしい科学者300人を対象に、神を信じる人が何人いるのかについて調査しました。すると、8〜9割の科学者たちが神を信じていることが分かりました。
300人の内、神を信じないと示した人は僅か20人でした。一方、神を信じると明確に示した人は242人で、世界的に著名なニュートン、エジソン、X線を発見したヴィルヘルム・レントゲン、電池を発明したアレッサンドロ・ボルタ、アンドレ・マリ・アンペール(電流のSI単位のアンペアはアンペールの名にちなんでいる)、ゲオルク・オーム(電圧と電流と電気抵抗の基本的な関係を定義付けた)、キュリー夫人、アインシュタイン等々がその中に名を連ねています。
また、20世紀におけるイギリス、アメリカ、フランスの科学者の中で9割以上が神を信じることも明らかになっています。ここで、6人の現代の著名な科学者をご紹介しましょう。
*ハーバード大学神経科学者、アイベン・アレクサンダー(Eben Alexander)博士
アレクサンダー博士は個人のブログで自らの観点を述べています。「我々が宗教と科学の教条に束縛されなくなった時、人類は初めて認識において突破できる。何故なら、これらの教条は我々に対して、精神領域が真の物質的存在であることを理解する能力を拘束しているからだ」
博士は30年近く神経外科医として務めており、ハーバード医学院にも勤務していました。瀕死体験(NDE)は大脳が圧迫を受けたために生じた幻想だと主張していました。しかし、自ら体験したことで懐疑論者から有神論者に転じました。
博士は実際、瀕死状態から生き返ったことを体験しており、医療における奇跡とされました。ニューヨーク・タイムズが2012年に出版した彼の著書「天国の証明(Proof of Heaven)」の中で、深刻な昏睡状態になった自分が未来の世界に行ったことを書いています。博士は来世の存在に対して以前と違って、否定的ではなくなりました。
著書の紹介に、「このことは誰の身に起きても尋常ではないことだが、アレクサンダー博士の身に起きたことは革命的なことである。科学者であろうが信仰を持つ者であろうが、このことを無視することはできないのだ」と記されています。
*マサチューセッツ州工科大学工学部クレン・ブイ(Cullen Buie)教授
ブイ教授は昨年マサチューセッツ州タフツ大学の「真理フォーラム(Veritas Forum)」で、「一部の人は、信仰と理性が油と水のように相容れないものだと思っているが、そうではないのだ。歴史上最も偉大な者の多くは、自らの信仰によって科学を推し進めた。歴史上最も偉大な科学者たちは信仰深く、彼らの科学研究を信じるだけではなく、神をも信仰するのだ」と述べました。
教授はトマス・エジソンを例にして、エジソンは発熱電球の発光が実現するまで、偽科学者や詐欺師と言われていました。他にも、膨張宇宙論を提唱したジョルジュ・ルメートルなどを例に挙げ、これらの科学者たちがより高い知恵と力に満ちる神への信仰を持っていたと話しました。
*米国立衛生研究所所長、フランシス・コリンス(Francis Collins)博士
フランシス・コリンズ博士はかつて無神論者でしたが、現在は宗教を信仰しており、米国立保健研究所(NIH)のヒトゲノム (人間の全遺伝子情報)プロジェクトの責任者でした。現在は、米国立衛生研究所(HIN)所長を務めています。コリンズ博士は米ニュース専門放送局CNNのために、「この科学者は何故神を信じるのか(Why this scientist believes in God)」を題にした文章を書きました。
文章の中で、「20世紀70年代の物理化学研究生として、私はかつて無神論者だった。何故なら、数学、物理、化学以外に真理が存在する仮定の理由を見つけられなかったからだ。しかし、私は後に医学の勉強をして、患者の病床で生死の問題にぶつかった。ある患者が『先生、あなたは何を信じるのですか?』の質問がきっかけとなって、その答えを探すようになった」
「残念ながら、私がここまで鍾愛していた科学は、『生命の意義とは何か』『私は何故ここにいるのか』『何故数学演算が成立するのか』『宇宙にスタートがあるとするなら、誰が宇宙を創造したのか』『何故人類に道徳感覚があるのか』『私たちは死後どうなるのか』などについて、何も答えられないことを認めざるを得ない」
*アインシュタイン(Albert Einstein)
アインシュタインの著作「相対論:狭義と広義相対論(Relativity: The Special and General Theory)の中で、彼は次のことを述べています。
「我々はまさにたくさんの多言語書籍を詰め込まれた図書館に入った子どものようだ。たくさんの本を書いた人がいると子どもたちは知っているが、どのように書かれたかは知らない。何故なら、これらの本に書かれた言葉を知らないからだ」
「しかし、子どもたちはこれらの本に何か神秘のベールに包まれたルールがあると感じている、ただ実際は何であるかはわからない。私からしてみれば、仮に最も賢い人類でも神に対する理解はこの程度しかないのだ。我々が目にした宇宙は人類が驚嘆するほど秩序良く組織されており、一定の法則に沿っていると知りながらも、ぼやけていて、はっきりとした理解ではないのだ」
アインシュタインが1927年のある晩餐会で、ドイツ人評論家で無神論者のアルフレド・カール(Alfred Kerr) に対して、「我々が持っている限られた手段で自然の奥深い神秘に潜入しようと試みれば、背後には微妙で無形な、表現し難い明らかな関連が存在していることに気づくのだ。物事を理解できるということを超越した力への畏敬の念こそが私の宗教だ。この意味において、私は実に宗教信仰があるのだ」と答えました。
H・Gケスラー(H・G・Kessler)が1971年に発表した「大都会日記(The Diary of a Cosmopolitan)」より抜粋しました。
*量子力学創始者の1人、ノーベル物理学賞受賞者マックス・プランク(Max Planck)
マックス・プランクの著作「科学は何処へ行く?(Where Is Science Going?)」の中で、「科学は大自然の究極な神秘を解釈できない。なぜならば、最終的に、我々も自然の一部分であり、我々自身が解決しようとする神秘の一部分であるからだ」と述べています。
「すべての物質はある種の力の影響下にのみ創造と存在ができる。この力は一つの原子粒子を振動させ、最も微小な「原子太陽系」を支えている。この力の背後には意識を持つ、知恵の心が存在することを仮設しなければならない。この心こそが全ての物質の母体であるのだ」
マックス・プランクが1944年、イタリア・フィレンツェで「物質の性質(The Nature of Matter)」について講演した内容より抜粋しました。
*神経生理学者、ジョン・C・エクレス(John Carew Eccles)
「私は、人類の奥深い神秘が科学の還元主義(Reductionism)によって、非常に低く評価されてしまい、精神世界の一切を神経細胞の活動だと結論付けられた。しかし、このような信条は迷信であると定めなければならないと強く思っている。我々は精神的生命体であり、霊魂(たましい)が精神世界に存在していると同時に、物質的生命体でもあり、身体と大脳が物質世界に存在していることを認識すべきだ」
ジョン・C・エクレスの著作「大脳の進展変化:自我意識の創造(Evolution of the Brain:Creation of the Self)」より抜粋しました。
(翻訳編集・豊山)
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