中国からの「腐敗」影響を食い止めるか 米トランプ新政権の改革=元中国外交官
ドナルド・トランプ次期米大統領は21日、就任後100日間で実施する行動計画を発表した。そのなかの優先6項目のうちの一つが、政治倫理改革だ。シドニー中国領事館の元外交官・陳用林氏は大紀元の取材に対して、トランプ氏の実施しようとしている既得権益政治の打破は、中国共産党政権が西側諸国に及ぼす影響力に打撃を与えうるとの見方を明かした。
陳氏は「欧米諸国に対する中国共産党政権の積極的な働きにより、各国の政界に腐敗が蔓延した」として、ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官を例に挙げた。「彼は在任中に築き上げた人脈を利用して、中国共産党政権の利益のためにロビー活動を続けて、アメリカの国益は大いに損なわれた。その見返りとして、中国から計り知れないほどの恩恵を受けた」と語った。
トランプ氏は選挙時の公約どおり、米政府職員の腐敗を防止する策を提起している。「ワシントンの汚職と特別な利害関係の一掃」計画の一環として、ホワイトハウス高官や議会高官が退職後5年以内にロビイストになることを禁止するほか、行政官が外国政府のロビイストになることについては無期限で禁止することも求めている。
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