マリオ・ソアレス氏(ETIENNE LAURENT/AFP/Getty Images)

「ポルトガル民主化の父」 マリオ・ソアレス氏死去

英紙「ザ・ガーディアン」によると、「ポルトガル民主化の父」と称された元ポルトガル大統領マリオ・ソアレス(Mario Soares)氏が7日、首都リスボンの病院で死去した。享年92歳。昨年12月中旬から入院していた。

リスボン生まれ、弁護士を経て1950年代から当時のサラザール独裁政権に対する反対運動に参加。社会党を創設し初代書記長に就任した。74年の民主化革命で独裁政権が崩壊した後、ソアレス氏は首相を経て、86年から96年までの10年間大統領を務め、のち欧州議会の議員をも務めた。

ポルトガルを率い、欧州連合(EU)の前身である欧州経済共同体(European Economic Community)に加盟したことがソアレス氏の最大の功績だと認められている。

ポルトガル政府は9日から3日間を服喪期間として、10日に国葬を行うことを決めた。

(翻訳編集・豊山)

関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]