英紙「ザ・ガーディアン」によると、「ポルトガル民主化の父」と称された元ポルトガル大統領マリオ・ソアレス(Mario Soares)氏が7日、首都リスボンの病院で死去した。享年92歳。昨年12月中旬から入院していた。
リスボン生まれ、弁護士を経て1950年代から当時のサラザール独裁政権に対する反対運動に参加。社会党を創設し初代書記長に就任した。74年の民主化革命で独裁政権が崩壊した後、ソアレス氏は首相を経て、86年から96年までの10年間大統領を務め、のち欧州議会の議員をも務めた。
ポルトガルを率い、欧州連合(EU)の前身である欧州経済共同体(European Economic Community)に加盟したことがソアレス氏の最大の功績だと認められている。
ポルトガル政府は9日から3日間を服喪期間として、10日に国葬を行うことを決めた。
(翻訳編集・豊山)
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