【社説】2017年は大変革のとき 米国、欧州、中国も伝統回帰へ(2)

ここでいう伝統とは、人類の歴史において継承されてきた思想、道徳、風習、芸術、制度などを指している。古今東西、どのような政治経済体制を継続させるにしても、内在する伝統と道徳の力のよりどころを必要とする。伝統と文化は密接にして不可分の存在だからだ。

人類の文化系統において、究極の価値観はいずれも、世俗を超越した至高の力ともいうべき存在から生まれている。古代の社会において、この主役を担ってきたのが神である。現代社会においては、神と法律とがその責任を共同で担っている。

中華伝統文化は、神伝文化であると言える。「儒・佛・道」をベースに、信仰を中心に据えて道徳を尊び、非常に安定した道徳体系が創り上げられた。この道徳体系によって社会の存続、安定と調和の基礎を築いた。伝統文化は社会生活を営む人々の価値観で反映される。つまり、「仁・義・礼・智・信・温・良・恭・倹・譲」を信奉し、天人合一(天と人間との関係は本来一体のものであるとする古代中国の思想)や因果応報を信じることである。

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