壊れさせないバブル

「薬物中毒」レベルの中国投資依存 17年の固定資産投資は765兆円超 

中国各省政府がこのほど公表した2017年固定資産投資目標によると、総規模は45兆元(約765兆円)以上の見込みになると推計される。専門家は、中国当局が、不動産バブルや企業負債急増などを招いた経済刺激策を、再び講じるようとしていることに、強い懸念を示した。

中国の23の省政府は、17年固定資産投資目標を発表した。まだ発表していない他の省の投資目標を加えば、中国全国の累計投資規模が45兆元以上になる見込みだ。中国の固定資産投資額は、一般的に農村部を除いた都市部の建築工事や設備工事費を集計したもの。

中国国内の著名エコノミスト・馬光遠氏が21日、ソーシャルサイト(SNS)の微信(WeChat)で、経済成長が刺激政策に依存し過ぎることは、今年、中国経済が迎えるリスクの一つになるとの分析を示した。また、16年の経済成長は「投資と不動産は大きく貢献したが、逆に企業負債の増加はバブルを招いた」と指摘した。

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