戦争被害
イラク・モスル ISの戦闘が子どもに深刻な心的外傷
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、最新の調査に基づく報告書で、イラク第2の都市モスルにおける凄惨な戦闘と、何年にもおよぶ過激派組織「IS(イスラミックステート/イスラム国)」支配下での暮らしによって、子どもたちが危険な水準の心的外傷を受けていると明らかにした。
今年4月に実施した本調査は、モスル南部に位置する避難民キャンプで、モスルから避難してきたばかりの10歳~15歳の子ども65人(男子32人、女子33人)を対象に、フォーカス・グループ・ディスカッション(特定のテーマに関して参加者が意見を交わしながら議論を進める手法)を用いて行われた。
調査に参加した子どもの90%が、戦闘の犠牲や誘拐などで家族や親族を失っており、それが子どもたちにとって最大のストレス要因であることがわかった。子どもたちからは、目の前で家族や親族が殺害されたこと、街中で遺体や血の海を目撃したこと、爆弾で自宅が破壊されたこと、避難の途中で家族の一員がスナイパーに狙撃されたり、地雷や爆弾の犠牲になったりしたことなどが語られた。さらには、ISから処罰を受けるのではないかという絶え間ない恐怖や、ISの決めたルールに従わなかったため親族が殺されたり拘束されたりした経験などとともに、比較的安全な避難民キャンプにいても、ISから攻撃されるのではないかという恐怖を感じると訴える子どももいた。
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