風力発電事業を手掛けるTOYAMAX(高岡市)の橋田洋社長(67)と富山県立大の岡田敏美名誉教授(67)が新しい害鳥撃退装置を開発した。
この装置は「超音波メガホン」と名付けられ、装置から出された超音波が周囲の樹木や壁などの障害物に当たることにより拡散し、ICレコーダに取り込んだ音が立体的に周囲に響き、有害鳥獣を追い払うというもの。
氏は地元の富山市で地球環境と里山再生のボランティア活動に従事する中で、メンバーから「山の木や畑がイノシシやカラス・熊に荒らされ、大変困っている」と言う声を聞き、この装置を開発したという。
装置は縦約40センチ、横約70センチの木製の箱に、800個もの直径約1センチの小型スピーカーが取り付けられている。重さは約5キロで、充電式で持ち運びもできる。
試験の結果、約100メートル離れた200羽以上のカラスや、イノシシ・鹿・熊などにも効果があることを確認したという。今後、タイマー機能や防水加工を施し、実用化を目指す。
(文・大道修)
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