最近、中国各地でガラスが突然、一瞬のうちに爆発したかのように砕け散る現象があらわれている。
中国メディアによると、浙江省では住民の女性が浴室でシャワーを浴びた後、ガラス製のドアを開けた瞬間、ドアが突然爆発する事故が起きた。
爆発の勢いで砕けたガラスが浴室内に飛び散り、女性は全身に切り傷を負って血まみれになり、病院で数十針縫った。
黒竜江省ではハルビン市で、昨年5月、同様の事故が起きている。自宅の浴室のガラスドアが爆発して住民の少女(16歳)は全身にガラス片が刺さり、23針縫う大怪我を負った。
こうしたガラス爆発事故はしばしばニュースになっており、ガラスの安全性に対する懸念の声が相次いでいる。
秦皇島石海大硝子工業によると、こうしたガラスの自己爆発現象は強化ガラスによく見られ、原因は気泡や傷など目に見える欠陥によるもの、もう一つはガラス内部の硫化ニッケル(NiS)の結晶変化によるものだという。
強化ガラスは、その特性上、内部に高い圧力がかかっているため、何らかの欠陥や外部の力で突然破裂する可能性が高くなる。これを防ぐためには、原材料の品質管理、焼戻し応力の適正管理、出荷前の加熱処理が重要だと指摘している。
専門家は浴室のガラスドアに対して、「飛散防止フィルムを貼ること」や、「高品質なガラスの使用」を強く推奨している。また、入浴時はゆっくりと湯温を上げることが爆発リスクを下げるという。
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