英EU間で期待と不満が交錯、ブレグジット巡る第4回会合始まる
[ブリュッセル 25日 ロイター] – 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る第4回交渉会合が25日にブリュッセルで始まり、双方の交渉官は進展に向けた期待を口にした。ただ、互いに相手側への不満を抱えている状況に変わりはない。
英国のデービスEU離脱担当相はEUのバルニエ首席交渉官に対し、英国政府に清算金を支払ってほしければ、将来の通商関係に関する協議に入るべきだと訴えた。
デービス氏は記者団に対し「英国は加盟期間中にした約束を尊重する。しかし、EUとの新しくて深く、そして特別なパートナーシップによってのみ、この問題の結論が得られるのは明白だ」と指摘。「われわれは具体的な提案を示しており、進展を妨げるべきではない」と述べた。
バルニエ氏は清算金の支払いを巡る英国からの確固たる提案が何なのかを週内に知りたいと発言。同氏は清算金など3つの問題で「顕著な進展」を得られた後、将来の関係を巡る協議の開始をEU首脳に対して提言する方針だ。
バルニエ氏はまた、英国が離脱後の2年間にわたってEU単一市場にとどまる場合に一部のEUルールが適用されないのではないかとの見方を否定。「例外はない」と述べ、英国はEUの予算や判決などに従うことになるとの考えを示した。
今回の交渉会合は28日に終わる見通し。28日にはメイ英首相がEU首脳らと会談する予定となっている。
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