米原油先物が50ドル割れ、相場の持続性巡る懸念で

[シンガポール 4日 ロイター] – 4日のアジア市場で原油先物は下落し、米WTI原油先物は一時1バレル=50ドルの水準を割り込んだ。第3・四半期の大幅上昇が年末まで持続しないとの懸念が相場の重しとなった。

米WTI原油先物11月限は0417GMT(日本時間午後1時17分)時点で0.42ドル(0.8%)安の1バレル=50ドル。

北海ブレント先物12月限は0.38ドル(0.7%)安の55.62ドル。

市場参加者によると、第3・四半期の相場上昇は行き過ぎだったとの懸念が浮上した。ブレント先物は9月終盤に2015年半ば以来の高値を付けた。

サクソ・バンクのコモディティー戦略責任者は四半期見通しに関する投資家向け文書で、「ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は相場上昇の持続を支援するほど強くない可能性がある。成長率の影響が大きい原油などのコモディティに関しては特にそうだ」と指摘した。

関連記事
ゴールデンウィーク中に外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法改正の審議が進む。識者は「実質移民解禁ではないか」と危惧する。こうしたなか、いわゆる移民政策推進に一石を投じるオンライン署名が行われている。半年間で7500筆もの署名を集め、コメントも2300件を上回る。
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。
5月6日、フランスのマクロン大統領と欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はパリで中国共産党党首の習近平と会談し、貿易不均衡とウクライナ戦争に関する懸念を強く伝えた。
習近平のヨーロッパ訪問中、英国防省が中国共産党のハッカー集団によるサイバー攻撃を受けた。
5月3日、「世界報道自由デー」に合わせて、国境なき記者団が報告書を公開した。この報告書では、中国が世界で最も多くの記者を刑務所に送っている国であることが明らかにされている。