中国の大気汚染対策、今年の目標達成は困難=環境保護相
[北京 5日 ロイター] – 中国の李幹傑環境保護相は今週、重工業が盛んで大気汚染問題が特に深刻な北部4省(河北・山西・山東・河南)を視察した際、2017年の大気汚染対策の目標達成は困難に直面していると述べた。
環境保護省のウェブサイトに5日、声明が掲載された。
同省は8月、大気汚染対策の目標達成に向け、今年10月から来年3月にかけて、国内28都市で微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度を前年比で15%以上減らす方針を打ち出していた。
李環境保護相は「現在のところ、大気質を管理する任務は難しく、複雑だ」とし、「年間目標の完了は多大な困難に直面している」と述べた。
同相によると、大気質の状況は変動しており、一部の地域では改善が大幅に鈍化し、悪化しているところもあるという。
環境保護省の最新のデータによると、北京市、河北省、天津市を含む首都圏の大気質は8月に13都市で前年から悪化し、PM2.5の濃度は5.4%上昇した。
同相は今年6月に環境保護相に就任。中国の大気、水質、土壌汚染対策に「長期戦」で臨む覚悟を表明している。
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