中国重慶鋼鉄 負債規模6千億円超 国有資産の流失が原因か
会社更生手続中の中国国営鉄鋼大手・重慶鋼鉄12日の発表によると、現在確定された同社の債務規模が356億3900万元(約6059億円)に上ったという。7月、同社の債権者は債務の不履行があったとして、重慶市第1中級人民法院に同社の会社更生を申請し、受理された。一方、黄奇帆・重慶市前市長と息子の黄毅氏が同社の国有資産を流出させ、同社を経営破綻に追い込んだとの情報がある。
中国紙・経済観察報(15日付)によると、債務返済の資金に充てるため、同社の錬鉄部門、錬鋼部門および一部の不動産は16日から、地裁の差し押さえ資産競売サイトで公売にかけられる。見積り総額は約100億元(約1700億円)だという。
重慶鋼鉄が2016年3月31日に発表した年度財務報告によると、純利益は約47億元(約799億円)の赤字で、資産負債率が100.29%に達し、「債務返済の資金が不足している」とした。
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