豪下院で新たに9議員の国籍に疑問の声、与党はさらなる議席減も

[シドニー 6日 ロイター] – オーストラリアで二重国籍の保有による議員辞職と補欠選挙が相次ぐ中、下院で過半数議席を割り込んだターンブル政権が新たな危機にさらされている。

オーストラリアの憲法では、議員の二重国籍を認めていない。

最高裁判所には先に二重国籍が判明した政治家7人の議員資格の判断が付託されており、6日には8人目となる野党上院議員を巡る判断が委ねられた。

野党労働党はこの日、新たに9人の下院議員について国籍に疑問があるとして、最高裁に議員資格の判断を付託することを議会に提案。9人には、野党の4議員のほか、与党連合の4議員が含まれる。

与党連合の4議員が二重国籍者と認められば、辞職せざるを得ず、与党の議席がさらに減ることになる。

自由党と国民党からなる与党連合は、二重国籍問題による議員辞職で下院の過半数を失い、支持率が低迷している。

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